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鬼会館では、鬼会を詳しく知り、軽食に目覚まし餅を味わうことができます。午前と午後の2回の鬼会視聴を楽しみにご視聴下さい。また、鬼会の道場となる講堂に上がる参道には、国指定重要文化財の国東塔、奥には奥の院等、岩戸寺の歴史を堪能して下さい。 合掌
解説
岩戸寺は養老3年(719年)仁聞菩薩(ニンモンボサツ)の御開創と伝えられる六郷満山二十八本寺の一つである。菩薩は行願成就の報告に俊足・明賢を都へ遣す。時に養老4年、明賢、播磨の国に至って洋上に、一身七頭の鬼を加持力で引き寄せ、その首を取って内裏に至る。仁聞菩薩の本尊と経巻を奉り「六郷山は鎮国の霊場、天長地久の御願所なり」との命を受けるとともに、律師の位を授けられる。鬼の首は「王城に埋めてはその障りあり。汝の国に埋府すべし」との宣下により、明賢は吾山に埋め石の扉をもって堅く閉塞する。これより石立山岩戸寺と号する。〔豊鐘善鳴録・八幡御前生記より〕 全盛時には、山六坊・里六坊の十二坊を有し、六郷山の主要な地位にあったが、永禄年間、古城の合戦で兵火に遭い全山焼失してより衰微し、今日に至るも仁聞菩薩御自作と伝えられる本尊薬師如来をはじめ鎌倉時代の国東塔、宝篋印塔、室町時代の仁王像、石幢等、数多くの文化財を残している。